clover
「なあ葵一〜
葵ちゃんてまぢ可愛い〜。
紹介してくんね??」
誰がお前なんかに。
「はっ。辞めとけよ蓮。あんなののどこが良いんだよ。」
「え〜??全部??なぁ頼むよお兄様♪」
「誰が」
「だって俺と葵ちゃん結婚したら葵一は俺の兄貴じゃん♪」
誰がお前の兄貴だよ。
「えっ葵一どこ行くの〜??」
騒ぐ蓮を無視して俺はは葵の教室へと向かう。
教室に入ると厚化粧の女が話し掛けて来た。
「あ〜っ、葵一くぅん〜。どぉしたの〜??」
きもっ。まとわりついてくる女が一番うざい。
「・・・葵は。」
「え〜葵ちゃぁん??
えぇっとねぇ〜・・・」
厚化粧女がちんたら話してる間に葵発見。
・・・寝てるし。
「え〜。葵一くぅん〜??」
うざ。やっぱスルーしとけばよかった。
「あっ、葵一君。どしたの??」
「山岡。え〜っと。あ。そう。昨日貸したノート返して貰いに。」
適当に言葉を並べて理由を作る。
・・・にしても葵凄い寝顔だな。
山岡が葵の机の中から俺のノートを取り出し差し出した。
その行為に苦笑しつつありがとうと言っておく。
「葵寝顔凄いよね。」
「・・・俺顔出てた??」
ばっちりと言わんばかりにニヤニヤと笑う山岡。
俺は再び苦笑を返すと教室をでた。
.