clover

私と葵一は同じ家で暮らしている。


と言っても同棲中の恋人とかゆう訳ではなくて、私たちが双子だから。


向日葵からとられた私たちの名前に使われる"葵"と言う字が双子であることを強調する。


葵一はそれが嫌らしいが、私はこの名前が大好きだった。






「忘れてた-!!ありがと。葵一怒ってたぁ??」


「いや??まあ葵の寝顔見て笑い堪えては居たけど。」


お弁当を食べる手を止めてムッとした顔をつくる私を桜が笑うと午後の授業の開始を告げるあの間抜けなチャイムが鳴り始めた。




穏やかな時間を包む雨はまだ止みそうにない。


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