白雪姫(継母目線)
森にて
──森にて─────────
「さーて、どうしたものかな~?」
狩人がぼそっと呟く
「何か仰いましたか?」
白雪姫が聞き返す
「ん~?何でもありませんよ~?」
迂闊といえば迂闊だが、狩人がそうこぼすのも無理はない
なにせ、今日、いきなり白雪姫を殺して、などと血迷ったことを言われたのだ
この、白雪姫の16の誕生日に
しかも、王妃の命令
とりあえず、姫を理由をつけて連れ出してはみたが・・・
「はぁ~」
ため息が零れるばかりである
それもそのはず
何も考えていなかったのだから・・・・・