あの日の教室、1人の少女、机と椅子と黒板と。~5人の少女の物語。~
日曜日の朝5時半。

「お待たせ~っ!」

「遅いぞ」

誠は笑顔で返す。

「お前朝食べたか」

首を振った。

こんな早くに出ることないもん。

「新幹線に乗り換えるとき買おうか」

「サンドイッチがいいな」

「りょーかい、りょーかい」

そう言って誠はまた笑った。
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