あの日の教室、1人の少女、机と椅子と黒板と。~5人の少女の物語。~
夕暮れ時の地下鉄の駅Ⅱ
ななみと私は、学校から駅までの坂を降りている。
ブレザー姿のななみと、
夏服に半袖の私。
ある意味デコボココンビでちょっと笑える。
「どうしたの?」
ふと、ななみに訊かれる。
「何でもないよ?」
前から日が照って、まぶしい。
こんな毎日も、
ありきたりな毎日も、
あるだけ幸せだろう。
16歳の誕生日に、
痛いくらいに痛感した。
後ろに伸びる私たちの影が、
たぶん、笑った。
ブレザー姿のななみと、
夏服に半袖の私。
ある意味デコボココンビでちょっと笑える。
「どうしたの?」
ふと、ななみに訊かれる。
「何でもないよ?」
前から日が照って、まぶしい。
こんな毎日も、
ありきたりな毎日も、
あるだけ幸せだろう。
16歳の誕生日に、
痛いくらいに痛感した。
後ろに伸びる私たちの影が、
たぶん、笑った。