あの日の教室、1人の少女、机と椅子と黒板と。~5人の少女の物語。~
「先輩が言うには、
そろそろいじめのアンケート書く時期らしいの。
だから、その時にみんな書こう?」
と乃愛。
「待って。
赤銅会の外部講習、来てなかった?」
千鶴子が、深雪に訊く。
目をまん丸にして、深雪は頷いた。
「なんで?」
「延々とあいつ深雪の陰口言ってたよ」
赤銅会って、名門大学進学塾で、
授業中私語厳禁のはずだけど。
「だよね」
悲しげに、深雪は言った。
そろそろいじめのアンケート書く時期らしいの。
だから、その時にみんな書こう?」
と乃愛。
「待って。
赤銅会の外部講習、来てなかった?」
千鶴子が、深雪に訊く。
目をまん丸にして、深雪は頷いた。
「なんで?」
「延々とあいつ深雪の陰口言ってたよ」
赤銅会って、名門大学進学塾で、
授業中私語厳禁のはずだけど。
「だよね」
悲しげに、深雪は言った。