あの日の教室、1人の少女、机と椅子と黒板と。~5人の少女の物語。~

Episode 3

次の日。

登校すると、その時クラスにいた誰しもが私を無視した。

「何?」

「前言撤回できるならハブ解いたげる」

クラスの誰かが言った。

「何で撤回しなきゃいけないの?

私はこれが正しいと思うから言ったまでだけど」

ざわざわ。

「本当にいいの?」

当たり前だろーが。

その時。

ガラッ。

ドアが開いて誠が入ってきた。

「おはよう、莉菜」

そう言いながら。
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