誓い
幸い家から学校は遠く、学校の同級生はあの事件の被害者は私だってことは知らない。
知っているのは理事長とごく一部の人間だけだ。

今日はまだ始業式もまだだが、親友の吉田未来に話があると呼び出されていた。

教室に行くと未来はすでにいた。

「未来おはよう、どーしたの??」

私の言葉に振り向いた未来の手には包丁。

えっ?

一瞬あの日のことがフラッシュバックする。

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