誓い
その声に桂も笑いを止めた。

その声は美彼だった。
そして美彼は桂を殴った。

その一撃で桂は気絶してしまった。
そして美彼は自分の力を使い切ったのかもう立つこともできなくなってしまった。

「美彼…美彼!!!」

そうだ、私は何してるんだ!!
急いで桂から離れ美彼のそばに寄った。

「美彼!!美彼!!目さまして!! 」
私はぎゅっと手を握りしめながら何度も何度も名前を呼んだ。
すると、美彼の口から言葉が零れた。美彼は言い切ると同時に薄く笑い目を閉じた。



そして、美彼の目が二度と開くことはなかった。
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