氷狼ーこんな世界でもきっとー
三章ー崩壊ー
キーンコーンーカーンコーン。
甘和「あっチャイムなったけど、どうする?」
甘和と俺はあの教室を出て、反対の校舎に行くため
渡り廊下を歩いていた。
氷河「サボる」
甘和「了解」
氷河「そうだ今日はいい天気だから屋上行くか」
甘和「!行く!」
良かった。機嫌直したみたいだ。
(授業もサボれるし、いい日だ)
・・・・なんて思った俺は浮かれてた。次の瞬間、けたたましい
爆発音が窓から入ってきた。数秒で煙が充満するほどの爆発だった。
目の前がチカチカして、何も見えないほどの煙が視界を覆う。
鼻は・・・・ダメだ火薬でイカレてる。これじゃ甘和を探せない。
氷河「甘和?甘和ー!」
反応なし。気配もしない。それに教室からそれほど離れていないのに、
人の声がかすかにしか聞こえない。耳もどうやら使い物にならないようだ。
(・・・・とにかく探すしかない。)
氷河「甘和ー!甘和ー!」
?「テメエの探してる"ミワ"ってのはこいつか?」
不意に後ろから低い声がした。あわてて振り返ると目の前、あと一歩踏み出してれば
確実にぶつかってる距離に甘和を担いでる男が一人。そこに立っていた
氷河「!甘和!ありがとうございます!俺の友達なんです!」
良かった、無事だ。甘和が無事だという安心感は自然と俺の声を大きくした。
男「・・・・へえ~…君の友達、ねぇ…」
氷河「はい!本当にありがとうございます!」
男「・・・・く、ククク、ギャハハハハハハハ!
ああ~もう我慢できねえw面白すぎだろ!」
氷河「・・・・え?」
(なんだ?どういうことだ?何で笑ってるんだ?この人?)
疑問が氷牙の心をよぎる。
男「少なくともおかしいとは思わないの?この状況。」
氷河「状況?それならよく知ってます。いきなり爆発が起きて、
煙とかで俺の感覚がイカレて、甘和がいなくなって、
探してたんだ。そしたらあなたが甘和をかついで後ろに・・・・」
(ん?そういえばなんでこの人はここにいるんだ?)
そもそもいつからそこに?後ろには誰もいなかった。
前にもいなかった。横に甘和がいただ…け?じゃあその甘和はなんで
担がれてんだ?横で倒れたならすぐわかったはずだ。
この人よく考えたら、!・・・教師じゃない!
氷河「あんたは誰だ!?」
男「へっ!やっと気付いたか!ハーフの生き残り。イヤ狩り残りかな?」
氷河「!何でそれを・・・・!」
誰にも知られないように生きてきたはずだ。バレないように、しっかり。
一定の距離を保って、話さずに近寄らず。なのに何でバレてるんだ・・・・!
男「何で・・・・だってえ・・・・?んなの十年前にテメエに会ったことが
あるからだよ!・・・・ま、だいぶ時間が経ってて覚えてないだろうがな。」
10年前に会ったことがある?こいつにか?でも10年前って言ったら、俺は
まだ6歳で、しかも俺はまだ森にいた時期だ。それでも知ってるなんていったら
もう・・・・
氷河「キラ戦争・・・・」
しかない。人間に会ったのはあれが初めてだし、姿も知らなかった。
氷河「・・・・あのときの男!」
男「正解!!ちなみに俺の名前はロウガ!
それにしても・・・・つまらねぇな。」
氷河「・・・・は?」
つまらない?何言ってんだこいつは。
ロウガ「・・・・俺の知ってるパーコズはもっと勘の鋭い奴らだったよ。
お互いの気迫がぶつかり合って・・・・。」
(何言ってんだよ…やめろよ‥・必死になって闘った一族達の誇りを
・・・・父さんの誇りを・・・・)
ロウガ「興奮状態になって・・・・楽しかったな…。」
氷河「ふざけんじゃねぇ!!」
(楽しかったなんて言うんじゃねぇ!!)
全力で殴った拳が男の頬をかする。もう1歩のところでかわされてしまった
ロウガ「・・・・人間と仲よしこよしやって勘が鈍ったか。情けねぇ。」
ロウガはそう吐き捨てながら、俺に軽蔑の眼を向けた。
氷河「~~~~な」
ロウガ「あ?なんだって?」
憎しみに震える声を懸命に堪えながら氷河はこう言った。
氷河「確かに俺は鈍ったかもな。」
ロウガ「・・・・はっ!つまん・・・・・」
氷河「でも。・・・・・それでも、誰かを護ることはできんだよ!」
もう一度、拳を全力で殴る。流石に不意を突かれた男は
反応が一瞬遅れながらも避けようとした。だが遅い。
男の顔面を俺の拳が捕らえる。
ロウガ「・・・・ククク・・・・ハハハハハハ!良いぞ!もっと・・・・もっとだ!その力を
高めろ!そうすれば、少しは楽しめる!」
ロウガの笑いが周りに響く。
氷河「・・・・貴様・・・・貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様!」
ころす。殺すコロス殺す!
ロウガ「おお怖い怖いw・・・・だが時間切れだ。今日は此処までだ。
次は楽しい時間を期待してるぜぇ!」
そう言ってロウガは消えていった。
しばらく俺は動くことが出来なかった_
甘和「あっチャイムなったけど、どうする?」
甘和と俺はあの教室を出て、反対の校舎に行くため
渡り廊下を歩いていた。
氷河「サボる」
甘和「了解」
氷河「そうだ今日はいい天気だから屋上行くか」
甘和「!行く!」
良かった。機嫌直したみたいだ。
(授業もサボれるし、いい日だ)
・・・・なんて思った俺は浮かれてた。次の瞬間、けたたましい
爆発音が窓から入ってきた。数秒で煙が充満するほどの爆発だった。
目の前がチカチカして、何も見えないほどの煙が視界を覆う。
鼻は・・・・ダメだ火薬でイカレてる。これじゃ甘和を探せない。
氷河「甘和?甘和ー!」
反応なし。気配もしない。それに教室からそれほど離れていないのに、
人の声がかすかにしか聞こえない。耳もどうやら使い物にならないようだ。
(・・・・とにかく探すしかない。)
氷河「甘和ー!甘和ー!」
?「テメエの探してる"ミワ"ってのはこいつか?」
不意に後ろから低い声がした。あわてて振り返ると目の前、あと一歩踏み出してれば
確実にぶつかってる距離に甘和を担いでる男が一人。そこに立っていた
氷河「!甘和!ありがとうございます!俺の友達なんです!」
良かった、無事だ。甘和が無事だという安心感は自然と俺の声を大きくした。
男「・・・・へえ~…君の友達、ねぇ…」
氷河「はい!本当にありがとうございます!」
男「・・・・く、ククク、ギャハハハハハハハ!
ああ~もう我慢できねえw面白すぎだろ!」
氷河「・・・・え?」
(なんだ?どういうことだ?何で笑ってるんだ?この人?)
疑問が氷牙の心をよぎる。
男「少なくともおかしいとは思わないの?この状況。」
氷河「状況?それならよく知ってます。いきなり爆発が起きて、
煙とかで俺の感覚がイカレて、甘和がいなくなって、
探してたんだ。そしたらあなたが甘和をかついで後ろに・・・・」
(ん?そういえばなんでこの人はここにいるんだ?)
そもそもいつからそこに?後ろには誰もいなかった。
前にもいなかった。横に甘和がいただ…け?じゃあその甘和はなんで
担がれてんだ?横で倒れたならすぐわかったはずだ。
この人よく考えたら、!・・・教師じゃない!
氷河「あんたは誰だ!?」
男「へっ!やっと気付いたか!ハーフの生き残り。イヤ狩り残りかな?」
氷河「!何でそれを・・・・!」
誰にも知られないように生きてきたはずだ。バレないように、しっかり。
一定の距離を保って、話さずに近寄らず。なのに何でバレてるんだ・・・・!
男「何で・・・・だってえ・・・・?んなの十年前にテメエに会ったことが
あるからだよ!・・・・ま、だいぶ時間が経ってて覚えてないだろうがな。」
10年前に会ったことがある?こいつにか?でも10年前って言ったら、俺は
まだ6歳で、しかも俺はまだ森にいた時期だ。それでも知ってるなんていったら
もう・・・・
氷河「キラ戦争・・・・」
しかない。人間に会ったのはあれが初めてだし、姿も知らなかった。
氷河「・・・・あのときの男!」
男「正解!!ちなみに俺の名前はロウガ!
それにしても・・・・つまらねぇな。」
氷河「・・・・は?」
つまらない?何言ってんだこいつは。
ロウガ「・・・・俺の知ってるパーコズはもっと勘の鋭い奴らだったよ。
お互いの気迫がぶつかり合って・・・・。」
(何言ってんだよ…やめろよ‥・必死になって闘った一族達の誇りを
・・・・父さんの誇りを・・・・)
ロウガ「興奮状態になって・・・・楽しかったな…。」
氷河「ふざけんじゃねぇ!!」
(楽しかったなんて言うんじゃねぇ!!)
全力で殴った拳が男の頬をかする。もう1歩のところでかわされてしまった
ロウガ「・・・・人間と仲よしこよしやって勘が鈍ったか。情けねぇ。」
ロウガはそう吐き捨てながら、俺に軽蔑の眼を向けた。
氷河「~~~~な」
ロウガ「あ?なんだって?」
憎しみに震える声を懸命に堪えながら氷河はこう言った。
氷河「確かに俺は鈍ったかもな。」
ロウガ「・・・・はっ!つまん・・・・・」
氷河「でも。・・・・・それでも、誰かを護ることはできんだよ!」
もう一度、拳を全力で殴る。流石に不意を突かれた男は
反応が一瞬遅れながらも避けようとした。だが遅い。
男の顔面を俺の拳が捕らえる。
ロウガ「・・・・ククク・・・・ハハハハハハ!良いぞ!もっと・・・・もっとだ!その力を
高めろ!そうすれば、少しは楽しめる!」
ロウガの笑いが周りに響く。
氷河「・・・・貴様・・・・貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様貴様!」
ころす。殺すコロス殺す!
ロウガ「おお怖い怖いw・・・・だが時間切れだ。今日は此処までだ。
次は楽しい時間を期待してるぜぇ!」
そう言ってロウガは消えていった。
しばらく俺は動くことが出来なかった_