Ri.Night Ⅰ 【全完結】
プロローグ
ずっと、恋愛に憧れていた。
彼氏持ちの友達を見るたび羨ましくて羨ましくて仕方なかった。
あたしもあんな風に愛されたい。
あんな風に愛したい。
恋に恋してた。
あたしの出逢いは突然やってきて、あたしに“愛”を教えてくれた。
好きな人への“愛”
仲間への“愛”
最初は、こんなにも好きになるなんて思ってもいなかった。
こんなにも大切になるなんて思ってもいなかった。
でも。
それと同時にツライ想いも知ってしまった。
好きなのに。
こんなにも好きなのに。
運命はなんて残酷なんだろう。
好きになってはいけない人を好きになって。
でも諦められなくて。
必死に足掻いた。
足掻いて足掻いて足掻いて。
その結果、みんなを傷つけてしまった。
あたしはただみんなと一緒にいたかっただけなのに。
好きな人と、一緒にいたかっただけなのに。
あたしにはそれすらもかなわなかった。
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