Ri.Night Ⅰ 【全完結】


簡単に説明すればこうだ。


あたしが階段から落ちたあの日、鳳皇の下っ端くん達がbladeに襲われた。


それはあたしが階段から転げ落ちたのとほぼ同時刻で。


いつまで経っても待ち合わせ場所に来ないあたしに嫌な予感がしたらしく、鳳皇メンバーを総動員させて街中を捜索させたらしい。


その時、あたしは保健室にいたから巻き込まれてはいなかったのだけれど。


でも、下っ端くん達が襲われた事には変わりはなくて。


あの日、あたしが倉庫で寝ている間にbladeを探しに街に出た。


見回りと言っていたのはあたしを不安にさせないようにする為だったらしい。



けれど、bladeが襲ってきたのはその日だけじゃなかった。


翌日の土曜日も、その次の日の日曜日も、隙を見ては鳳皇の下っ端を襲ってきた。


だから、総長である十夜も動かざるを得なくなかったのだ。


あたしを家に居させたのも、倉庫で一人になると危険だから。

< 185 / 374 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop