Ri.Night Ⅰ 【全完結】
ドスドスドスとお尻で移動し、寝ている十夜に体当たりをかます。
こっちはこんなにも朝から疲れてるのに、一人呑気に寝てるとは何事だ!!
「……喧嘩売ってんのか」
目を開けた十夜が横目でギロっと睨んできたけど、そんなものでビビるあたしではない。
「あんたが喧嘩売ってんでしょ!こっちはポカポカ登校邪魔されてムカついてんのに一人呑気に寝てんな!」
お返しと言わんばかりにギロリと睨み返して、さっきと同じ様にお尻でドスドスと元の位置へと戻る。
「凛音ちゃん、ごめんね。でも、凛音ちゃんを危険に晒したくないんだ」
「……壱さん」
申し訳なさそうに謝ってくれる壱さんに何だか悪い事をした気がして、「あたしもごめんなさい」と謝った。
そもそも、あたしが公園で関わってしまったからこんな事になったんだ。
この人達が悪い訳ではない。
「明日から送り迎えよろしくお願いします」
M男中田から護ってくれるだけありがたいと思わないと。