Ri.Night Ⅰ 【全完結】
『壱、次俺と交代な』
『……か、彼方~』
『りっちゃん、鼻水出てる鼻水出てる』
壱さんと交代したのは変態彼方。
『じゃあ、数学からしよっか』
『……うん』
テストが始まって初めて知ったんだけど、彼方サンが通ってる学校はこの辺で一番有名な超進学校らしく。
それを聞いた時、人は見た目によらないんだと本気で感心した。
そんなこんなでテストは無事終了し、なんとか赤点は免れることが出来たあたしと陽きゅん。
順位はまぁ、そんなに良くなかったんだけど。
赤点じゃなかっただけで良しとしよう。うん。
勉強を教えてくれた壱さんは当然一位で。
彼方はと言うと、ぶっちぎりの一位だったらしい。
有名進学校で一位とかホント有り得ない。
変態じゃなければパーフェクトなのにね……。
ホント勿体ない……。
勉強全く興味なしの十夜と煌は、勉強してないのに何故か上位で。
煌いわく、教科書読んだら何となく理解出来るんだとか。
便利な頭だよ。全く。