Ri.Night Ⅰ 【全完結】

「お前が忘れんな!昨日の事だろうが!」


昨日の事?


……って、


「あー!思い出した!ごめんごめん!」


やっと思い出した。


「ったく、こっちは学校サボったってのに」


「ごめんね、十夜、陽、彼方、壱さん」


「……って俺もそこに入れろよ!」


「まぁまぁ。あんまり怒り過ぎるとシワ増えるよ?ママ」


「ママじゃねぇ!パパだ!」


「ぷっ!」

「ギャハハハハハ!!」

「漫才かよ!!」


またまた煌の鋭いツッコミに噴き出す壱さんと、大爆笑する陽と彼方。


「クククッ。お前ら漫才はいいから早く先進もうぜ。じゃねぇとさっきから十夜君の機嫌が悪い」


彼方の言葉に慌てて十夜を見た。


げっ!!


隣にはブラックオーラ出しまくりの総長様が……。


うっわー。怒ってる怒ってる。


これ以上機嫌悪くならないようにとりあえず謝っとこう。しおらしく、ね。


「十夜、ごめんね?ちゃんと話するから許して?」


十夜の顔を覗き込んで、上目遣いでそう言ってみる。


……うん。気持ち悪い。自分で言ってて気分悪くなったし。


ほら、煌も笑うの堪えてる。

因みに他の三人も。


「分かったから話せ」


わぉ。意外な事に、ぶりっ子凛音ちゃんは大魔王様に効いたらしい。

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