Ri.Night Ⅰ 【全完結】
「だからって……。さすが凛音だわ」
ハハッと苦笑いの陽にムッと口を尖らせる。
「あたし、これでも我慢したんだよ?それにまさか、朝手紙入れて夕方に喧嘩しに来るとは思わないし。あたしの方がビックリだよ!」
自分の言葉にウンウンと何度も頷く。
「……はぁ。呆れて何も言えねぇ」
呆れ顔で溜め息をついた煌がドスッとソファーに凭れた。
何よ、失礼なヤツ。
あたし、ホントに我慢したんだからね!
何回ぶちキレた事か。
「ははは。りっちゃんらしいって言えばりっちゃんらしいけどな」
「確かに。普通は落ち込んだりするのにキレるとこが凛音らしいよな」
陽と彼方が苦笑しながら顔を見合わせる。
……っていうか、それ誉めてないよね?
「ちょ……」
「取り敢えず次何かあったら俺らに言え。それと……」
それと?
「bladeの件が片付いても出て行かなくていい」
「……え?」
「お前が居たいのなら此処に居ろ」
「十夜……」
あたし、此処に居てもいいの?
「そうだぜ、凛音。凛音はもう俺等の仲間だろ!」
「……仲、間?」
陽の言葉に、胸がきゅぅと締め付けられる。