Ri.Night Ⅰ 【全完結】
7. 呼び出し
────…
「凛音ちゃん、本当に一人で大丈夫?」
「大丈夫大丈夫!妃奈にまで目をつけられたら嫌だから先帰ってて」
「……うん。凛音ちゃん、気を付けてね?」
「ありがと、妃奈」
「じゃあまた明日。バイバイ!」
「バイバイ!」
妃奈と校門前まで一緒に帰り、そこで別れた。
妃奈もあの人達の所へ一緒に行くと言ってくれたけど、それは丁重にお断りした。
だって、何があるか分からないし。
妃奈まで巻き込みたくないからね。
さて、と。
妃奈ともお別れした事だし、さっさと用事を済ませるか。
これからあの人達と会うと思うとかなり憂鬱で。でも、会わない事にはいつまで経ってもストーカーはなくならないし。
……という訳で。
くるり、と後ろを振り返り、ストーカーを確認する。
わー、いるいる。
ったく、毎日毎日ご苦労なこった。
ストーカーしてて疲れないのかな。
感心するよホント。