ねぇ、どうして君は【Final】
「桜は悪くない。俺こそ、ごめんな?また泣かせたな」
高校でのことがあるから、桜は浮気に敏感なんだ。
付き合う時だって、俺の浮気が怖くて最初拒んでたくらいなのに。
彼女の傷を抉ることになってしまった。
「大好きだよ桜。もう一回言う。俺は、桜しか見てないから」
コクコクと泣きながら頷く桜。
ごめんな。
軽率だったよ。
「とりあえず、帰って落ち着こうか」
そう言って彼女を家に送った。