ねぇ、どうして君は【Final】
「桜のバカ。からかうなよ」
「マナ君はいっつもからかってるじゃん」
くしゃっと前髪を触るマナ君。
その行動は、最近知った照れてる時の彼の癖。
「マナ君かわいい」
そんな彼を、そう思う私重症かな?
「もー限界」
なんとなくそう聞こえたかと思えば次の瞬間。
「んっ……」
彼の唇が、私のに触れていた。
「ち、ちょ…運転…っ!」
「大丈夫。今赤信号」
深くなっていくそれに、私は抵抗なんかできなくて。
「俺をからかうからだよ?」
私は、もう彼をからかわないことを心に誓ったのでした。