ねぇ、どうして君は【Final】
「とりあえず…お茶でもしない?」
「そ、そーだね」
周りの視線を気にしながら、私達は近くのカフェに入る。
昔もよくハルとこういうとこ行ったなーなんて思いながら。
「……で、桜。あんたはいつ帰ってきたの?」
席に着いて、注文をして、ハルが最初に発した言葉はそれ。
「4ヶ月前…くらいかな」
そう答えれば盛大なため息をつくハル。
「あのねぇ桜。なんでそれをあたしに言わないのよ」
「ずっと会いたかったのに」と付け加えるハルに笑みが零れた。