ねぇ、どうして君は【Final】
「桜、料理上手いな。凄く美味しいよ。ありがと」
食後に作ったケーキを食べてる時、マナ君が笑ってそう言ってくれた。
「えへへ」なんて照れ笑いをしてしまう私。
マナ君といるだけで、どうしてこんなに幸せになれるんだろう。
いつも笑顔になれる。
「あ、そーだ!」
「ん?」
「はいこれ。マナ君、お誕生日おめでと!」
この前買ったプレゼントをマナ君に渡した。
シルバーの、ちょっとシンプルめの時計。
それがマナ君への誕生日プレゼント。
「開けていい?」
「うん」
プレゼントを見たら、マナ君は本当に喜んでくれた。
大事にするよって、そう言ってくれた。
「桜、ありがとう。大好き」
もうそう笑ってくれるだけで幸せです。