ねぇ、どうして君は【Final】
「ねぇ桜?」
「な、何?」
顔を赤くしたままの桜が可愛くてクスッと笑う。
すると彼女はムッとした表情を見せた。
大方俺にバカにされてるとでも思っているんだろう。
ま、そんなとこが可愛いんだけど。
「誕生日プレゼント、もうひとつくれない?」
「へ?」
そんな頼みをすれば、彼女は間の抜けた声を上げた。
「でも私、もう用意してない…」
俺のその頼みに落ち込む桜。
そんな彼女に愛しさがこみ上げる。