ねぇ、どうして君は【Final】
「んーとね。プレゼントっていうか、お願い?」
「お願い…?」
首を傾げる桜。
そんな桜が可愛いくて、思わず口付けた。
「ちょ、ちょっとマナ…「“真那斗”って呼んで?」
二度目のふいなキスに、動揺してる彼女の言葉に俺の頼みを重ねた。
「え…?」
不思議そうな顔をする彼女。
「桜に “マナ君” って呼ばれるのも好きだけど、好きな子にはちゃんと名前で呼んでほしい」
それに、なんとなく高校生の時と区別をつけたいという思いもあった。
「………っ、」
桜は、恥ずかしがってるのか顔を伏せる。
そんな彼女の顎を持ち上げ、もう一度口付けた。