ねぇ、どうして君は【Final】
…懲りないね、君は。
「前にも俺のことからかってどうなったか覚えてないの?」
そう言うと、思い出したのかしまったという顔をする桜。
「今更思い出しても遅いよ」
バカ桜。
ギリギリになってもずっと抑えてたのに。
もう、限界だって。
俺はそのまま彼女の唇に自分のを押し付けた。
優しい触れるだけのキスなんて、もうできない。
「…んっ、ふ…ぁ」
深くなるそれに、彼女の吐息が漏れた。