ねぇ、どうして君は【Final】
嫉妬
*桜side
*・*・*・*
真那斗の誕生日から、1ヶ月が経った。
あの日から変わったことといえばひとつ。
「桜。帰るぞ」
今まで別々で駐車場に向かって帰っていたのに、一緒に上がるようになったこと。
仕事中は「一之瀬」なのに、仕事が終わった瞬間「桜」に変わる。
それが、周りに誰がいようと御構い無しに。
「相変わらずラブラブですな〜」
由唯がニヤニヤ言ってくるのはもう恒例で。
社内の人達は最初は驚いていたものの、さすがに慣れたのかもう当たり前みたいになってる。