元姫 ~One only truth~



秦「……なぁ、真。


お前はどっちが好きなんだ?」




突然発せられた秦の質問。




今更だけど。


結局は、この一年、渚を忘れる事なんて出来なかった。




裏切り者だと思って居たから。


忘れるために散々酷いことを言い続けて、
手までまだして。



それでも俺は。






真「今も昔も。



かわらねぇよ。」





渚が好きだから。


虫のいいはなしだけど。


絶対に諦めたくないから。




真「弘人にも、このことを伝えろ。」



蒼「うん!」      




がちゃっ



蒼が、返事したとき。




いつもならあかない扉が開いた。






弘「……その必要はないですよ。

全部聞きましたから。」





< 69 / 256 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop