元姫 ~One only truth~
秦「……なぁ、真。
お前はどっちが好きなんだ?」
突然発せられた秦の質問。
今更だけど。
結局は、この一年、渚を忘れる事なんて出来なかった。
裏切り者だと思って居たから。
忘れるために散々酷いことを言い続けて、
手までまだして。
それでも俺は。
真「今も昔も。
かわらねぇよ。」
渚が好きだから。
虫のいいはなしだけど。
絶対に諦めたくないから。
真「弘人にも、このことを伝えろ。」
蒼「うん!」
がちゃっ
蒼が、返事したとき。
いつもならあかない扉が開いた。
弘「……その必要はないですよ。
全部聞きましたから。」