あたしの恋愛事情





「だった…。すき”だった”の」


そう。



あたしにとっては過去の話にしていた。



頑張って忘れたんだ・・。


隆に彼女ができたから

愁には、まだ好きなんじゃないかと思われてるけど、




本当にもう、前の”好き”とは変わっていた。



「そっか…

 
 なら…。」



「??」


隆の目がしっかりと



あたしを捉える。




「もう一回俺を好きになってほしい。」




そして、




///!?




おでこに柔らかい感触。



それが何かわかった瞬間



あたしは頭に血がのぼって、


耳までまっかになってしまう。




「俺は、華蓮じゃない彼女といたけど、


 でも、ほんとにずっと前から華蓮が好きなんだ。



 それだけは信じて」


真剣な顔をして、


言うからまた涙がでそうになる。



意味がわかんない。

信じてって言われても、



隆には彼女がいたのは事実だし、


なんで、おでこにキスするのかもわかんない



頭で整理できない。



隆はおでこにキスをした後



優しく微笑んで、



すこし寂しそうな顔をして



あたしから離れていく、



隆が体育館を出た後も


あたしは繋がれてた手の感触と


おでこの感触が忘れられなくて、



へなへなと座り込んだ。


なんなんだ、昨日から。





熱い…顔がずっと熱い。
< 20 / 49 >

この作品をシェア

pagetop