あたしの恋愛事情
それぞれの気持ち
愁side
あれ…。
いねぇ。
朝起きて、家の静かさから予測はできてた。
ていうか、昨日の俺の行動とかからも予測できてた。
華蓮は早くに家を出たみたいだ。
たぶん、バスケだろうな…
俺が華蓮にあんなことしたからだろうな、
抱きしめるとか…するつもりはなかった
でもあまりにも、あまりにも
華蓮が可愛くて…
しかも隆の気持ちに気付き始めてる華蓮をみて焦った。
俺は。
華蓮が好きだ。
華蓮は俺のこと弟としかみてないんだろうけどな。
てか…まてよ。
華蓮はたぶんバスケしに行ってるので合ってると思うけど。
そういえばあいつも…隆も…
”俺は、明日も朝練すっかなぁ〜、お前もくる?”
”いかねぇよ、ねみぃもん、”
昨日の会話がフラッシュバックで思い出される。
くっそ、今日隆もバスケしにいってんだ、
今あいつと華蓮をあわせたら絶対華蓮は告白のこと聞いてしまう。
そうなったら、もう…やばい、
俺は高速で用意をして、家を出た。
全力で走るのには、バスケで慣れてるから疲れはしないけど、
これは気持ちの問題。
焦る気持ちのせいで、いつもなら楽勝の距離が遠く思えた。