あたしの恋愛事情
腕をぐいっとひっぱる愁
なんなんだ最近
よくひっぱるこいつ。
いてぇよ
「なによ!」
「頭になんかついてる」
「ん?とって」
「ちょ動くな」
愁があたしの髪の毛についてる何かを取ろうとするから...
自然と密着する
ドキドキ
ん?ドキドキ?
ん?
なんだこの心臓。
「葉っぱだ、とれねぇ」
急になんかはずくなってきた。
「も、もういいよっ」
「あとちょっとだから―――」
いや!この状況に耐えられない。
頭の後ろに愁の両手が回ってるから、
ほかの人からみたら抱きしめてるみたいな恰好
「///も、もうだいじょっ「よし、とれたー」」
サっ
手が離れた瞬間距離をあけるあたし。
何してんだあたし。
弟相手に。
「ありがと...」
「ん。」
少し恥ずかしいあたしは先にリビングに行った。
この速い鼓動の意味に気付くのにはもう少し
時間がかかる。