あたしの恋愛事情
隆とはまだ微妙な空気のまま
もうすぐバスケの強化合宿を迎えようとしていた。
なんとなくあれから、隆のことを避けてしまっている。
もしかしたら。
一緒にいたら忘れた気持ちを
思い出してしまいそうになるからかもしれない。
隆をみると、また思い出して
赤くなってしまう。
そんな顔見られたくない。
「明日から、いよいよ強化合宿です!
みんなにとっても、すごく大事な
三日間になると思う
あたしたちも全力でサポートするから
がんばっていきましょーっ!!」
『おうよ!任せろっ』
『楽しみだー』
『海でおよぎてぇ』
『おやつもってっていいですかー』
『お風呂は混浴ですかーww』
こいつら。
なんだこいつら。
欲望のまま言葉を吐き出しやがる。
「んっと、もちろん☆彡
あたしの新しい練習メニューたっくさん
考えていきます☆彡」
ニコッて笑った瞬間静まるメンバー
みーんなひきつった顔して...
どんな嫌なんだよ!