あたしの恋愛事情




バスのドアが閉まり、出発。


顧問がバス内での説明とかなんかしてるけど


まったく耳にはいらない



華蓮の横にいることが

こんなに緊張することだったっけ。



「ぉーぃ。隆?」



「...ん?」




ボーっとしてた俺は華蓮が心配そうに見ていたことに


気づかなかった。



「大丈夫?

 バス酔とかしそう?」



そんなに俺、しんどそうな顔してたか?


すげー心配そうに見る華蓮。




「寝てていいからね。?」



華蓮ってこんな優しかったか?



久々喋るせいで余計華蓮が可愛くて、


優しく見える


寝てていい。


て言ったくせに。


言ったくせに。



10分で寝る華蓮。



なんだこいつ。

スースー寝息を立てて、

しかも俺の肩に寄りかかってる。



こんな状況でどやって寝れるんだよ。



やっぱ昨日あんま寝てなかったんだろうな。





華蓮は全然周りにみせねぇけど、

すげー色々背負ってんだろうな

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