キミのすべてを
ガラガラっ
………ぎりぎり間に合った
「危なかったーっ、もっと早く起きるようにしなきゃ。」
学校にぎりぎり間に合った私は
自分の席を探しに黒板の貼紙を
見に行った。
貼紙の前は人だかりができていてなかなか見えなかった。
「んー…見えない、背、結構高いはずなんだけどなあ…」
「あなた、もしかして渡来美羽さん?」
声のする方を見てみると小さな女の子が
私を見上げていた。
(うわっ、、可愛い子…)
「うん、そうだよ!」
そう告げると女の子はニコッと笑って
「私の隣だよ!桐野麻子(きりの まこ)!!
よろしくね。」