年下オトコと秘密の恋
私も、慌てて残りのサンドイッチを小さな口に、
めいいっぱい押し込むように食べた。


お礼を言わなきゃと、ベンチから立ち上がり、
私に背を向けて歩く男に叫ぶ……ーー



「☆%#*!!」


サンドイッチを押し込み過ぎたせいで、
言葉が上手く出てくれなかった。



しかし、言葉は聞き取れなくても、
私の叫びは届いたみたいで……


男は、ソッと立ち止まり振り返って、


「なんか言った?」


素っ気なく尋ねてきた。その問いかけに、私は何度も頷いて答える。
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