年下オトコと秘密の恋
「何?」


少し怪しい目つきで、ベンチの前に立つ私の元へ戻ってくる。


私は、両手を口の前に当てて一生懸命、顎を上下に動かす。


「ププ、ほっぺたが膨らんで面白い顔になってるよ…」



今の私は変な顔?


--ゴックン--



ようやく、サンドイッチが私の喉を通過した。


「あっ、ありがとうございました!」



めいいっぱい私は、頭を下げた。
小さい体を小さいなりにめいいっぱい。


「えっ?良いよ。俺、感謝されるのとか苦手だし…」


頭をポリポリと掻き、なんだか照れくさい様子の男の言葉に、頭を上げ



「ホントにありがとうございます!」


もう一度、私は感謝の言葉を述べた。
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