年下オトコと秘密の恋
背は、どんぐらいあるだろう。


152cmの私は、間違いなく見上げてしまう身長…


172cmぐらいかな…しかも、スッと長く細い足


「ちょっと、何?」


あまりに、舐めまわすように見すぎてしまった私。


「別に…それより、会社戻らなくて良いんですか?」


誤魔化すように、私は男に尋ねた。


「えっ?……やべぇ!!」


腕時計を見て、男は慌て始めた。
そして、クルっと回れ右をして公園の外へと走り出した。


「何時か分かんないけど…間に合うと良いな…」


私は、とりあえず間に合うように祈ってあげた。
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