年下オトコと秘密の恋
「私、柳美樹…22歳…フリーター」


丁寧に、働いている場所まで教えてくれたから、私も自己紹介しちゃった……


「もういい?」


腕時計をチラッと見ながら松川有は言う。


「あっ、ごめん…」

私は、小さくぺこりと謝り、どうぞどうぞと促した。


「じゃっ…」


最後に、そう言い残してクルッと方向転換をして歩き出した。


私はただ黙って小さくなっていく背中を見つめてポツリと呟いた。


「松川有…かぁ…」

名前を呼ぶだけで、自然と笑みがこぼれている私…


なんでだろう?
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