年下オトコと秘密の恋
スタスタと私が寝ている(フリ)ベッドの横まで来ると、

足音は止み、また野太い声が聞こえてきた。


「もう、目覚めてもいい頃なのにな…」


片目をうっすらバレないように開けて、声の主が誰か確認した。


カッコイイ大人な男性なのかな…


しかし、私の期待は一瞬にして砕け散る。


そこに立っていたのは、白衣を着たシワだらけの老人だった…


しばらく様子を伺っていると、
老人は、眉をハの字にして同じ言葉を繰り返す。


「目覚めないな~」
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