年下オトコと秘密の恋
私の聞き間違い?



「有!!」


私の叫び声は虚しく響くだけで、蝉の合唱団にかき消されたのか


有には届かなかった。


有がどんどん小さくなっていき、
少しすると、姿が私の視界から消えた。


「美樹、早く家に帰るわよ」



有が消えていった方向を見つめてる私の腕を掴むママ



「離して、」



「美樹!」



「有…有!!」
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