サボテンの王子様

「あっ!あんたがサボテンだったらの話でしょ!? 私はあんたがあのサボテンなんて認めないわ!!」


精一杯の勇気を振り絞ってこちらも反論する。


そうよ。陽子冷静になって考えて‥
こんな非科学的なこと起きるわけないんだから。
リアルな不法侵入者で、私が痴漢にあってるだけって線が濃厚!


こんなイケメンなら一夜くらい良いかもなんて甘い考えを振り捨て、打開策を探る。


「認めない‥ねぇ」


自称サボテン男は少し困ったような顔をしたあと、またあの意地悪な笑みを浮かべた。



「じゃあ!俺がサボテンだって証明出来たら、陽子はおとなしく俺をここに置いてくれるわけ?」


「え?」


ちょっと何言ってるのかよくわからないです!!!
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