彼はあの子の婚約者
私はここでようやく気付いた。
陸の家も財閥で確か早乙女財閥。
木下財閥と早乙女財閥は対立してて、
仲が悪いって……
陸は気付いてるのかな……
私は恐る恐る陸に聞いてみた。
「陸、陸の会社って早乙女財閥だよね」
陸「うん、そうだよ」
莉緒「それって、木下財閥と対立してる
って、ニュースで言われてる
早乙女財閥?」
陸「……うん」
私は泣いた。
会社が対立していたって
私達の関係が変わるわけじゃない
けど、この先そう上手くはいかない
そんな不安が込み上げてきた。
そんな中陸が発した言葉にわたしは
さらに泣いた。
陸「実は、おれ婚約者もいるんだ。」
莉緒「へっ?」
陸「だから、莉緒と付き合えるのも
18さいまでなんだ。
もちろん、莉緒と結婚したい。
でも、対立してるし、その婚約者の
財閥とは親同士が仲良くて、その
小さい頃から婚約者とも仲よかった
んだ。だから、莉緒と付き合えるの
も18さいまでなんだ」