喋らないキミへの幸せ
「…らぎさん?柊さん!」



ん?
あれ、今何時間目だ?あー、ずっと寝てたのか。



『何ですか?』



「あなた、どういうつもり!?私の授業で居眠りなんて!!それからちゃんと口で喋りなさい!」



『喋りたくありません。先生の許可もでてますし』



「そんなの関係ありません!他の先生が許可しても私は許可しません!」



はぁー。



『寝ますので』



「今、私の言ったことが分からなかったの!?じゃあこの問題といてみなさい!」



だるい。



『そういうのいらないんで。』



「もし解けたら別に何も言わない。でも解けなかったらその時はちゃんとしてもらいますからねっ?」



先生は自慢げに言い問題を黒板に書いた。



私は前に出て問題を解こうとする。



「あれ習ってなくね?」



「全然わかんないわ、あれ。」



みんなは頑張って問題を見つめているが分からないようだ。



うーん。それにしてもわからないなぁ~。って言うのは嘘で、ただめんどくさいのと先生の変な顔をみて楽しんでるだけ。



先生は私がこの問題を解けないだろうとか思ってるんだろうけど。


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