喋らないキミへの幸せ
「どうしたの?やっぱり解けないんでしょ!今すぐ謝ったら許してあげてもいいけど。」


はぁー。今日、溜息何回目だ?



私は先生の顔を見て楽しんでたから書いてなかっただけなのに。



もう飽きたしさっさと終わらせよう。



黒板にすらすらと答えを書いていく。



『書けました』



「ふっ、どうせ間違ってるわよ。」



はぁー。



「な、なんで!」



先生は目を見開いて驚いている。



『どうしたんです?間違ってますか?』



「せ、正解よ…。」



「「うぉーすげー」」



…最悪。クソババアのせいでクラスの奴から目立ってしまった。しかも小悪に睨まれたし。



「ど、どうして…!」



『先生席戻っていいですか?』



「な、なんなのよ!あ、あんたなんか校長に言ったら即退学よ!ふっ、言ってきてあげる。」



『お好きにどうぞ。』


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