喋らないキミへの幸せ
私は頷いた。



凄く嫌な予感がする。
あまり小悪とは関わりたくないのだけれど…。



そして入学式も終わり今は自己紹介で次は小悪の番になった。



「初めまして!中森小悪です!みんなと仲良くしたいなぁ~!あと、くま好きで~す!みんなヨロシクねぇ~。」



「あの子可愛い~!」
「俺、あの子めっちゃタイプかも」



などなどとみんなそんなことを言ってる。


小悪は人との接し方が上手い。だから裏の顔を知らない奴が知ったら驚くだろうな。





そして私の番だ。



どうしよう...喋れない。



「柊さん?どうしたんですか?早く自己紹介を…」



すると



「先生!!みーちゃんは喋れないんです。小悪のせいで…」



小悪が嘘泣きをしながら言った。



みんなが私の方を向いた。



まるで私が泣かせたかのように。
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