喋らないキミへの幸せ
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『だからやってないって。』



「は?じゃあ、誰がやったんだよ!」



最悪の事態です。



さかのぼること10分前─────



ん、よく寝た。教室戻ろう。



あくびをしながら教室のドアを開ける。



「ぅ…ヒク‥うぅ…。」



あれ、小悪が泣いてる。



何か、嫌な予感…。



みんなこっち向いてるし。



「ちょっと、柊さん!これやったの柊さんでしょ。」



は?何のこと?



『何の事ですか?』



「とぼけるなよ!」



いやいや、とぼけてないし!



『とぼけてないんですけど。』
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