喋らないキミへの幸せ
ピピピピッ ピピピピッ



「…ん…。」



あれ、朝だ。



どうやらあの後いつの間にか自分の部屋で寝てしまったらしい。



「いたっ…。」



やはり昨日の暴力の傷はひどく腫れあがっていた。



自分も何故抵抗しないのかよくわからない。



そう思いつつ冬服の制服に着替え家を出た。



私が教室に着くとやはり皆は静まり、陰でひそひそ私の愚痴を言っている。



気にしてないけど。



私は席について授業が始まるのを待った。

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