喋らないキミへの幸せ
時間はあっという間に過ぎ、家に着いた。



「ただいま戻りました。」



「お帰りなさいませ、ミカお嬢様。」



今日も挨拶してくださる桐谷さんに挨拶をして部屋に戻った。



そして少し夕食をとって、お風呂に入ってその後眠ってしまった。



「ん…。」



朝だ。



朝が嫌いな私は不機嫌のまま下へおりた。



「おはようございます、ミカお嬢様。」



「あ、桐谷さん。おはようございます。」



いつものように起きたらすぐに挨拶をしてくれる。



桐谷さんは廊下の窓の外を見た。



私も同じように窓の外を見る。


「今日は雨が降るそうです。傘を持って行って方がいいですよ。」


「そうですね」


雨が降る、と言っていたが私はぼーっとしていて頭に入っていなかった。


< 88 / 109 >

この作品をシェア

pagetop