喋らないキミへの幸せ
とうとう壁まで追い詰められ男が私の前にいる状態。



いわゆる壁ドンというやつだった。



だんだん男の顔が迫ってくる。



そして、わずか3cmでキスできそうな距離になってしまった。



「ほんとに俺と遊んでよ。」



「っ、、」



そういって私にキスをした。



一瞬驚いたが私にはなにも思わない。



だって私には感情がないのだから。



気持ち悪いとか、いやだ、とか。そんなのとっくの昔に捨てている。



「へぇ~やっぱり男馴れしてる顔だねー。本当に遊んでるんだ。」
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