喋らないキミへの幸せ
そろそろ教室から鞄をとって帰ろう。



無表情のまま男を無視して通り抜けていった。



教室に着くと私は目を見開いた。



そこにはこんな時間なのに桐ヶ谷が窓際の後ろの自分の席で寝ていた。



その席だけ夕日の日差しが入り輝いて見える。



さっきはいなかったのに。なんでこんな時間に寝てるんだ?
とっとと帰って家で寝ればいいのに。



今は6月の終わりでまだ明るい。



もう少しで夏休みか…。



起こした方がいいよね。

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