喋らないキミへの幸せ
『どうして帰ってなかったんですか?』



「柊を待ってた。一緒に帰ろ。」



よく意味が分からなくて首を家かしげた。



「…女の子一人じゃ危ないから。」



あーなるほどね。



でもそんな気遣いなんていらない。



『大丈夫です。一人で帰れます。』



桐ケ谷がムスッとした顔になる。



「だめ。送る。俺、柊と帰る方向同じ…。」



なら仕方ないな。



同じ方面なのに別で帰るのは気まずいしな。
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