喋らないキミへの幸せ
今日だけ一緒に帰ることにした。



「・・・」



「・・・」



数分歩いて未だに無言。



一緒に帰るのも気まずい…。



「柊、家どこ?」



桐ケ谷が先に口を開く。



そういえば言ってなかった。



適当に歩いてたわ。



家がある方向に指をさして歩いた。



15分ぐらい歩くとやっと私の家に着いた。



桐ケ谷に自分の家をさすとすごく驚いていた。



「え、ここ…!?」



確かにみんなの家と比べるととても大きい。



真顔でうなずく。



「そっか。じゃあ、また明日。」



家に入ろうとした時桐ケ谷の方を見るとさっき来た道から帰っていくのを見る。



少し遠回りしてきてくれたのかな?



まぁいいか。



「あ、お礼言ってない。明日でいいか。」
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